傷みにくいヘアアイロンの適正な温度とは?

ヘアケア

こんにちは!東急東横線の学芸大学駅で美容師をしています!
美髪をつくるプロフェッショナルの山本です!

「ヘアアイロンを買ったけど何度で使えば傷まないの?」「なんとなく設定しているけどあっているのかな?」と思っている方は意外と多いのではないでしょうか?

温度が低い方が良いのはわかるけど、それだと形がつかないし、温度が高いと痛みそうだし…と困っていませんか?お客様から質問を頂くことが多いので解説していきます!

目次
①ヘアアイロンで傷む理由
②髪質別の適正温度
③アイロンを使う前は

①ヘアアイロンで傷む理由

髪の毛の80〜85%はタンパク質で残りのほとんどが水分です。ヘアアイロンは熱で水分を飛ばすことで形を作ります。
水分を飛ばし過ぎると髪の結合組織が切れてタンパク質同士がくっついてしまいます。それが「熱変性」や「タンパク変性」といわれ、ダメージの原因です。
たんぱく質同士がくっついてしまうと、髪の中に埋まらない空洞が出来てしまいます。それが「ダメージホール」です。

ダメージホールが出来ると次にシャンプーをしたときに髪の中の成分が流れ出てしまいパサつきます。
トリートメントをすると一時的に手触りが良くなりますが、また次の日にシャンプーをすると流れ出てしまいます。

髪の中が変化すると表面にも目に見えた変化が出ます。ゆるいうねりが出てくせ毛っぽくなったり、最悪ダメージがひどいとチリチリになります。

髪の毛は死滅細胞なので自己再生することはありません。なので一度「熱変性」をすると元には戻りません。焼いたお肉が生肉に、目玉焼きが生卵に戻らないのと一緒です。なるべくダメージさせないことが重要です。

②髪質別の適正温度

ダメージの原因となる「熱変性」は髪の表面温度が100℃になると起こります。
そうすると単純に考えて100℃以下でヘアアイロンを使うのが良いということになりますが、実はそう単純ではありません。

ヘアアイロンは100℃で設定していても、髪の毛に触れる度に少し温度が下がります。髪の毛の表面温度は外気温と同じくらいなので仮に20℃とします。そうすると80℃近い温度差があります。ヘアアイロンからしたら髪の毛はとても冷たいので、髪を挟むたびにヘアアイロンの熱が髪に奪われます。

そうなると温度が低くて形がつかず何度もヘアアイロンをいれることになり余計に時間がかかり髪が傷んでしまいます。なので少し下がってちょうど良いぐらいの温度設定が扱いやすいです。

結論としては細くて柔らかい髪質は140℃、太くて硬い方は熱が伝わりにくいので少し高めの160℃が適正だと思います。

③アイロンを使う前は

必ず乾いた状態で使うようにしてください。先程100℃で熱変性を起こすと言いましたが、乾いた状態の話であり、濡れている状態だと60℃で熱変性を起こします。
とにかくめちゃくちゃ傷みますので絶対に濡れた状態では使わないようにしましょう。

まとめ

美容師さんによって多少意見が異なると思いますが、これが今のところ僕の経験上の答えになります。
しかし高温のヘアアイロンを使って全く傷まないということはないので、ただ乾かしただけで形になるようなカットや健康で艶のある髪質を作ることが大事だと思います。ヘアアイロンは何か特別な用事があるときだけ使うのが良いかなと思う派です(^^)

サロンではダメージが気になる方の為の髪質改善メニューをご用意しております。「髪が傷んでまとまらない」「パサつき、広がりが気になる」など、お困りの方はぜひ一度ご相談ください。

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Tetsuya Yamamoto

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Tetsuya Yamamoto

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美容師歴16年 上質で洗練された大人スタイルを作るプロフェッショナルです。大人になるにつれて増えてくる様々な髪や頭皮のお悩みに寄り添い、改善と理想の髪に導きます。ポジティブで魅力的になれる美の生涯パートナーです。

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